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一人暮らし自炊で炊飯器は必要か?サトウのごはんで良くない?

2019年10月13日

これから一人暮らしで自炊をはじめたい人にとって、まず悩むと思われるのは「炊飯器を買うべきか?否か?」という問題です。自炊をしている人に聞いても「炊飯器は買ったほうがいい」派と「パックごはん(サトウのごはん等)で良くない?」派で分かれるというこの難題。今回はかかる費用面と労力に焦点を当てて、どちらがよいのか?を考えてみたいと思います。

正直なところどっちが安いのか?

さて、まず気になるところはやはり費用面です。

炊飯器とサトウのごはん、1食分ではどちらが費用面でのコストがどれだけ低いのか。以下で計算して比較していきましょう。

サトウのごはん1食分の費用は?

ごはん1食分(茶碗1杯)を150gとしたとき、サトウのごはんではどれくらいの価格で購入可能でしょうか?

Amazonで確認したところ、コシヒカリのパックごはん150g×20個で2,246円でした(2019年10月現在)。1食分で約112円です

炊飯器でごはん1食分(150g)を炊く場合にかかる費用は?

ここでは1食分のごはんにかかる費用を計算してみることにします。

ごはん1食分(茶碗1杯)を150gとしたとき、必要なお米は65g。コシヒカリを購入したとして5kgは大体2000円くらいです。したがって、1食分のお米の値段は約26円となります。

国産の農産物は高いと思っていませんか?
実はお茶碗1杯のご飯は26円。
*10kg4,000円のお米で、お茶碗1杯あたり精米65gとする。

JA全農 兵庫 より

あとは炊飯時には水が必要となりますが、1リットルあたり0.2円程度なので、ここではほとんど無視できるものとして省略します。

お米は炊飯器で炊くとして、3合で炊く場合は一回あたり約2.5円となります。

3合(450g)で炊くと1度に7食分弱くらいとなるので、1食分の炊飯にかかる電気代は約0.35円となります。

同じタイガー魔法瓶の炊飯器の合数別に電気代を基準単価27円で計算してみました。

合数炊飯にかかる電気代保温1時間にかかる電気代
3合2.55円0.38円
3.5合3.38円0.33円
5.5 合4.86円0.40円
8合5.53円0.52円

タイナビ Switch より

炊いたごはんはそのまま炊飯器の中で保温状態にしておくと、固くなってしまい風味が落ちておいしくなくなってしまうだけでなく、電気代から見てもあまりうれしくありません。

したがって、冷凍保存することとします。

以下のサイトの情報によれば2合炊きを冷凍すると19.71円。

3合炊きの場合を考えるので、ざっくり1.5倍の電力がかかるとすると、29.565円となります。

3合(450g)で炊くと1度に7食分弱くらいとなるので、1食分の冷凍にかかる電気代は約4.2円となります。

炊飯よりも冷凍のほうが電気料金が高くなるのはちょっと意外ですね。

ここでは、炊きあがったご飯を熱いままタッパーに入れて冷凍した時の電気代を紹介します。
ご飯の量は2合で、ワットチェッカーで電気代を計測してみました。
ご飯の温度は約70℃でそのまま冷凍保存しますと、9時間冷凍した際の消費電力量は、約0.73kWhとなりました。

これに電力量単価をかければ、熱いままでのご飯を冷凍するのにかかった電気代を出すことが出来ます。
電力量単価は27円で計算します。

0.73kWh×27円=19.71円

タイナビ Switch より

いままで計算してきた費用を合算すると…(水に関しては前述のとおり省略します)。

区分費用
1食分のお米の値段約26円
1食分の炊飯にかかる電気代約0.35円
1食分の冷凍にかかる電気代約4.2円
合計約30.55円

というわけで、1食分が約30円強で用意できるという計算結果になりました。

比較すると、1食分は炊飯器のほうが安い!

サトウのごはんが、1食分で約112円。一方で炊飯器ならば、1食分が約30円。

サトウのごはんのほうが3.6倍の費用が掛かります。

炊飯器導入時のコストは?

ここまでは、炊飯器がすでに用意されている状態で考えてきました。

しかし、一人暮らしを始めるにあたって炊飯器を購入するか否かを考えると導入したときの費用も考える必要があります。

炊飯器はいくらするの?

2020年5月現在、炊飯器はマイコンの3合炊きであれば6000~9000円で購入できます。

例えば、以下の象印の炊飯器であれば8130円で購入可能です(2020年5月現在)。

炊飯器のモトがとれるのは?

サトウのごはんを使い続けるのと、炊飯器(8130円)を購入してごはんを炊いたときの費用をシミュレートしてみましょう。

導入当初は炊飯器購入分が大きいですが、サトウのごはんと炊飯器のごはんでは1食あたり80円の誤差が出ます。

したがって、炊飯器を使い続けた場合、およそ100食あたりで費用総額が逆転します。

これは、1日2食ごはんにした場合であれば、2か月弱くらいで追いつく計算です。

労力はどうか?

サトウのごはんはレンジでチンするだけ!2分程度!

サトウのごはん基準で考えると、150gを調理する場合はレンジ調理であれば1分40秒です。

盛り付けや諸々の動作を含めても2分程度で済みます。

そして、何より楽なのがそのまま容器も捨てられること!

このあたりが最強の時短インスタント食品と呼ばれる所以です。

炊飯器は洗米、炊飯、冷凍などが必要…待ちは長いが実働は10分程度…?

水やお米の計量に1分、洗米が入れば3分、炊飯器セットに1分と考えると炊飯には5分かかります。

無洗米の場合は洗米時間の3分が短縮できそうです。

炊飯の時間はほとんど待ち状態なので実働時間から省くとして、冷凍用容器に移すのに3分くらい。

冷ます工程をいれるならばまた15分程度の待ち時間が発生しますが、冷蔵庫に入れる動作は1分くらい。

そして、電子レンジでの解凍が2分くらいですから、合計すると実働は10分くらいでしょうか。

ただ、やはり炊飯時や冷凍前の粗熱をとる時間、冷凍時間も含めると時間がかかる点がネックです。

【結論】炊飯器は買うべきか?

結論としては、ライフスタイルによって、炊飯器を買うべきか、買う必要がないかは変わります

判断基準は以下の通りです。

まず、以下のケースなら「炊飯器は買うべき」と考えます。

  • 自炊をする理由が節約である
  • ある程度の時間を家事にさくことができる
  • 継続的に自炊をすると決めている
  • 今後、料理を趣味としたい

節約を理由にしているならば、一食当たり80円程度差ができるのは金額的にかなり大きいですよね。また、料理を趣味とするならば炊き込みご飯やご飯以外のレシピにも対応できる炊飯器は購入しておきたい家電であります。購入しない手はありません。

一方、「炊飯器を買わないほうが良い」のは以下のようなケースです。

  • 学校や仕事等が忙しく家事にかける時間がない
  • 自炊はしたいがなるべく時間や手をかけたくない
  • そもそも炊飯器スペースがない

料理をつくる時間的な余裕はないが、外食で浪費もしたくなく家で食事をしたいという方にはパックご飯はおすすめです。

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