名古屋めしといえば「味噌カツ」「手羽先唐揚げ」「台湾ラーメン」等が思いつくかと思いますが、実は「カレーうどん」も名古屋めしのひとつなんです。今回はこの「名古屋カレーうどん」のお店「若鯱家」のカレーうどんを食べてきました。
「カレーうどん」が名古屋めし…?
そもそも「カレーうどん」って名古屋めしなの?というお話ですが…。正確には普通のカレーうどんと区別するために「名古屋カレーうどん」と呼ばれています。
一般的なカレーうどんは、鰹だしでカレー粉を溶き、片栗粉などであんかけ風にして提供するところが多いようです。
一方で「名古屋カレーうどん」は、普通のカレーのようにカレールウをつくり、これにスープを加えるという作り方をします。スパイスも店舗それぞれ独自で調合したものをつかうところが多く見た目以上にスパイシーです。
どろりとしたカレースープとそれに負けないコシをもつ極太のうどんという組み合わせ。
言ってしまえば…
「カレーライスのご飯のかわりにうどんをいれました!しかもこのカレー、めっちゃうどんによく合う!」
といった感じで、かなりカレーの主張が強いのが特徴です。
若鯱家とは?
「若鯱家」は名古屋カレーうどんをメインに提供するチェーン店です。2019年6月現在で全国47店舗(東海:38店舗、関東:9店舗)を持っており、過去には関西、海外ですとシンガポールにも店舗がありました(撤退済み)。
https://www.wakashachiya.co.jp/
カレーうどん専門店というわけではなく、うどんやそば、味噌カツや丼ものも提供。これは、もともとの母体がうどん屋(現「鯱乃家」)で暖簾分けされてできたところが大きいかと思います。屋号の取得についてはいろいろあったようですが、東海を代表する名古屋カレーうどんのチェーン店として成長して今に至ります。
東海圏では「ちゅるちゅる~うまうま~カレーうど~んちゅるちゅる!(ワァオ)若鯱家で~うまうま~ちゅるちゅるうまうま!」のCMで有名ですね。合いの手の(ワァオ)がポイントです。
やってきました若鯱家
というわけで、若鯱家にやってまいりました。若鯱家のほとんどはショッピングモールなどの飲食店街に出展されています。昔は名古屋のパルコなんかにもあったみたいですが、閉店してしまったようで…。
お店の前にはこんな看板とショーケースがあります。杵屋などのうどん屋の形態とやはり似ていますね。
ランチタイムになると、お値打ちなランチメニューも提供されます。うどん単品ではあきたらず丼をつけたがるのが若鯱家の性質。
入店して席に着くと注文のタイミングでお茶を出してくれます。若鯱家と書かれている湯のみがかわいらしいですね。若鯱家で提供されるお茶は夏でも冬でも冷たい麦茶です。熱いカレーとさわやかな後味の麦茶は最高にマッチします。
もちろんカレーうどんを注文する場合は紙エプロンが提供されます。
いざ、実食
というわけで、今回注文したのが「あれこれセット」。ミニカレーうどんとミニ丼、サラダ、漬物、季節のデザートがついて1,070円(税込)です。ミニなのにこの大きさ…。
このうち、ミニカレーうどんと丼ものは選択肢があり、麺類は以下のメニューから選択できます。残念ながら単品の注文はできません。
- ミニカレーうどん
- ミニあたたかいうどん/そば
- ミニつめたいうどん/そば
丼ものはかなりのバリエーション。全部で7種類もあります。このあたりがうどん屋らしさがあります。味噌カツ、どてなどの名古屋めしっぽいメニューがあるところも観光客にはうれしいところ。これらはミニ麺と違い単品で注文することができます。
- ミニどて丼
- ミニえびマヨ丼
- ミニ天丼
- ミニ味噌カツ丼
- ミニそぼろ丼
- ミニねぎとろ丼
- ミニとろろ丼
カレーうどん
さて、肝心のカレーうどんはというと、このようにどろっとしたスープに極太うどんが入っています。具材は、大きなお揚げ、ネギ、かまぼこ、豚肉がトッピングされています。
カレースープは普通のうどんに比べるとちゃんとスパイスを感じます。そのなかにも鶏スープのうまみと和風スープの上品さが調和されていて複雑な味わいです。また、とろみのおかげで全く冷めることがなく常に熱々の状態なのもうまさの秘密。やはり額に汗しながら食べるのがカレーうどんの醍醐味ですよね。ただし、やけどしないように注意が必要です!
そして、この極太で腰のあるもっちもちの麺は噛むたびにコツコツした食感が楽しめます。カレーの強さに負けていません。しかも、しっかりとカレースープがまとわりついて、麺との一体感もあります。絶妙ですね。
かまぼこをよく見てみると…ピンク色の「鯱」の字が!かわいい!
ミニ味噌カツ丼
カレーの逃げ場としての丼もの…ですが、これも結構重いんですよね…。でも頼んじゃう!甘辛い赤味噌のソースがとんかつによく合います。かつ自体はちょっと固めで歯ごたえあり。ネギのトッピングがアクセントになっておいしいです。
ミニどて丼
今回はどて丼も頼んでみました。どての量がちょっとさみしいことになってますが、単品で頼んだほうがよかったでしょうか…。どての味は味噌カツの味噌よりももう少し塩味が強く、ごはんのお供が乗ってます!といった感じです。こんにゃくにもしっかり味が染みています。うーん、これもおいしい。
デザート
苺のムースに小豆あんのソースがかかっているデザート。うーん、ムースの味に小豆あんがあまりマッチしない!ソースはいらないかも…。それぞれで食べたらそれなりな感じなのでちょっと残念ですね。
さいごに
隠れた名古屋めしのひとつとして「名古屋カレーうどん」と、東海のローカル飲食チェーン「若鯱家」をご紹介しました。
東京のショッピングモールでも何店舗か展開されており、通信販売でカレーうどんも楽しめますので、気になる方はぜひ試してみてください!
http://www.wakashachiya.shop/