ネオ一眼とは一眼レフカメラに似た形のデジタルカメラのこと。はじめての子育てカメラとしておすすめしたいカメラの種類のひとつです。この記事ではおすすめしたいネオ一眼カメラのポイントをお伝えしたいと思います。
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はじめての子育てカメラにおすすめしたいネオ一眼(2019年5月更新)
ネオ一眼とは一眼レフカメラに似た形のデジタルカメラのこと。はじめての子育てカメラとしておすすめしたいカメラの種類のひとつです。この記事ではおすすめしたいネオ一眼カメラのポイントをお伝えしたいと思います ...
ネオ一眼の定義
「ネオ一眼」とは、一見して一眼レフカメラに似た形のデジタルカメラの一種。一般的には以下のような特徴のあるデジタルカメラのことを指すようです。
- レンズ交換ができない
- EVF(電子ビューファインダー)を搭載している
- 高倍率ズームを搭載している
- 一眼レフに比べて比較的取り回しがしやすい重量
- コンパクトデジタルカメラに違いユーザインタフェース
特徴から見ると、コンパクトデジカメと一眼デジカメの中間のような立ち位置のカメラです。
ネオ一眼のカメラはカメラメーカー各社から発売されており、ソニー、パナソニック、ニコンなどのメーカーが力を入れて開発しています。
ネオ一眼を取り巻く状況
昨今のスマホのカメラの高性能化に伴い、コンパクトデジタルカメラの市場は急激に減少しています。そのため、カメラメーカー各社は、スマホよりも高画質な写真が撮影できる高級コンデジや、スマホで撮影ができない機能を持ったコンデジ(360度撮影可能なカメラ、完全防水・耐衝撃防塵のタフカメラ、ロギング用カメラ)など、スマホカメラとの差別化を図っています。
子育てカメラにネオ一眼を選ぶメリット
高倍率ズームが可能である
ネオ一眼は、スマホでは撮影できない高倍率ズームを得意としています。
0歳~1歳のうちであればスマホカメラだけでも特に支障はありませんが、子供が大きくなればちょっとした旅行や運動会、お遊戯会で写真や動画を撮影する機会が出てくると思います。このような場合にきれいな写真を残したいのであれば光学ズームは必須です。
このカテゴリのカメラは、焦点距離としては35mm換算で24mm~600mm程度のものが一般的で、センサーサイズが小さいものでは、テレ端が最大1200mm程度までズーム可能なものもあります。
目安としては、大体28mm~300mm程度の焦点距離がカバーできれば、旅行やお遊戯会では活躍できると思います。運動会は撮影する場所次第ではあるものの、小学校のグラウンドで親族席から子供をアップで撮影しようとすると400mmくらいまで寄れる必要があります。
手振れ補正
高倍率ズームを使用していると手振れが気になりますよね。高倍率ズームを標準で搭載しているネオ一眼は強力な手振れ補正を備えていることが多いです。
特に動画撮影時に手振れ補正が必要になってきます。パナソニック、ソニーのネオ一眼であれば、手持ちでも高倍率ズームを使用しながら動画撮影しても手振れが気になることはありません。
高画質な写真が撮影できる
センサーサイズが1インチ以上の高価格帯のネオ一眼カメラであれば、一眼レフカメラのような高画質な写真の撮影ができます。一眼レフのようなボケを生かした撮影は少々厳しいものがありますが、ズームと併用でそれなりにボケを出すことも可能です。
一方で、子供の撮影では周りの状況もあわせて記録したい場面も多々あり、一眼レフ機特有のボケが邪魔になることもあります。個人的な意見ではありますが、そういう意味では1インチ程度のセンサーサイズのボケ量がちょうど良いようにも思います。
また、センサーサイズが大きければ暗所での撮影でノイズが出にくくなるという利点もあります。
動画撮影機能
パナソニック、ソニーから発売されているネオ一眼については、4K撮影が可能です。前述の高倍率ズームとあわせてビデオカメラの代わりに使用することが可能です。三脚利用で運動会、お遊戯会などでの動画撮影にも利用できます。
また、ネオ一眼から一眼レフ機にステップアップした場合でも、一眼レフ機を写真撮影用、ネオ一眼を動画撮影用に…と併用することでつぶしが効きます。
一眼レフよりも軽い
子育て中は何かと荷物が多くなります。自身の経験からですが、カメラ重量としては1kgがギリギリのラインかと思います。私自身がAPS-Cの一眼レフ機(レンズ込み1.5kg程度)、ミラーレス機(レンズ込み0.8~1kg)、ネオ一眼(0.8kg)と使用カメラを替えてきた結論です。
高倍率ズームをつけた一眼レフ機は本体レンズ込みで1kgを超えてきますが、ネオ一眼であれば1kgをきる重量となります。
ネオ一眼のデメリット
重量は軽いがかさばる
いくら一眼レフ機と比較して軽いとは言えども、サイズとしては一眼レフ機にせまるものがあります。一眼レフと同様にカメラ用収納カバンやカメラクッション、カバーなどの用意が必要です。
以下の写真左がAPS-Cの一眼カメラ(PENTAX K-3)、右がネオ一眼カメラ(Panasonic DMC-FZ1000)です。
撮影を他人に頼みづらい
テーマパーク等で他人に撮影を頼むこともあるかと思います。一眼レフ機でも同じ対応されることがあるのですが、やはりこのサイズに戸惑われることが多いです。
私がお願いする際には「コンデジと操作は同じです。このシャッターを押してもらえばよいです」というフォローを入れるようにしています。
おすすめのネオ一眼カメラ
おすすめの1インチのネオ一眼カメラをピックアップしてみました。(2019年5月追記)
Panasonic DMC-FZ1000
私の愛用の品です。2014年の発売からすでに5年経っていますが、メーカーでの販売が終了していることから逆に価格が上がってしまいました。
焦点距離が25-400mmと記念撮影から家族での旅行、運動会やおゆうぎ会等の各種イベントの望遠撮影にも活躍しています。ネオ一眼カメラのなかでは、Sony製のカメラに比べると大き目なボディですが、重量はバッテリー・SDカード込みで約831gと見た目に反して軽く感じます。
今買うなら値段もそれほどかわらない後述の DC-FZ1000M2 の購入をおすすめします。価格帯は8万円前後。
Panasonic DC-FZ1000M2
DMC-FZ1000 の後継機。2019年3月に発売されました。
基本的なレンズの構成等は変わらずですが、FZ1000に比べて電池持ちの改善やBluetooth・タッチパネル等のハードウェアの搭載、AF速度の向上等、正統的なアップデートを遂げています。絞りもFZ1000まではF8まででしたがF11まで絞れるようになりました。
価格帯は9万円前後でFZ1000とそれほど変わらないので、子育てカメラでPanasonicの1インチネオ一眼機を購入するなら、個人的にはFZ1000M2をおすすめします。
Panasonic DMC-FZH1
タッチパネル付きのバリアングル液晶を搭載しています。価格帯は13万円前後。
2016年11月発売で2年ほど経過している機種ですが、PanasonicのGHシリーズと同じような動画撮影メインのユーザに人気のある機種です。FZ1000、FZ1000M2に比べて動画撮影の機能が充実していますが、子育てカメラとしては機能過多ですので、FZ1000M2が発売された今ではFZ1000M2を選択するのが良いかと思います。
Sony DSC-RX10M3
FZH1と同じく2016年5月発売で2年ほど経過している機種で、価格も落ち着いてきています。ギリギリ10万を超えるくらいの価格帯です。
FZH1とは異なりチルト液晶を搭載しています。タッチパネルには対応していません。また、FZH1と比較してテレ端が600mmまで伸びており、レンズも明るいです。
Sony DSC-RX10M4
2017年10月に発売されたDSC-RX10M3の後継機種です。機能全部入りの機種で価格帯は一番高く15万円前後となっています。
DSC-RX10M3と比較して、レンズまわりのスペックはそれほど変わりませんが、タッチパネル対応、像面位相差AF搭載、測距点が強化されるなど、機能やスペックが向上しています。